少しづつだけど

若い頃

私は自分で自分のこと

かわいい

ってよく言ってた

 

 

いつも出来のいい姉と比べられて

褒めてもらうことなんて無かったから

 

 

物心ついた頃から

自分の存在が許せなかった

 

なんで生まれてきたんだろう

こんな私は生きる価値があるのか

どーせ私なんてどーなってもいい

誰も私のことなんて好きじゃない

 

親から

姉から

浴びせられる言葉は

私を傷つけた

家族は味方じゃ無かった

そう思ってた

 

 

だから私は一人で頑張った

自分で自分を励まして

自分で自分をなんとか保った

 

 

でもやっぱり

愛して欲しかった

愛されてる確証が欲しかった

 

寂しかった

辛かった

惨めだった

 

自分で自分を

かわいいなんて言うのは

はたから見れば

高飛車で

自意識過剰で

滑稽だったろう

 

でも

そうでもしないと

誰も私のこと認めてくれない

 

私なんて

私なんて

私なんて

 

 

 

自分が自分のこと

一番認めてなかったんだよね

 

だから

無理やり

褒めて

かっこつけて

周りを気にして

ビクビクしてたね

 

 

今でもそうだけど

ちょっと変わった

 

私が

私のことを

少しずつ

好きになり始めたから

 

 

嫌いな私を探すより

無理やり褒めなくても

私は

私のことが好きって

思えるように

行動してみようって

 

難しいけど

残りの人生

そうやってれば

 

 

最後の日は

穏やかに微笑んで迎えられそうだから

 

 

自分を苦しめたのも

惨めにしてたのも

縛ってたのも

ぜーんぶ私

 

 

なりたい自分になれる

 

出会いがそう教えてくれた

 

そして

私は私を

好きになる

 

 

想像を膨らませて

強く思い

描く私に

近づくことで

過去も

家族も

許せるかな……